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EVバイクプロジェクト~vol.39 2017年の取組み~

皆さん、こんにちは。
評価Gの田井中です。

今回は2017年の取組みと題しまして、2017年8月末に行われる『Bonneville Motorcycle Speed Trials 2017』に向けた、EVバイクプロジェクトの取り組みを紹介したいと思います。

EVバイクプロジェクト~vol.39  その9

皆さんもご存知の通り、昨年はようやく、ボンネビルソルトフラッツの舞台に立つことができました。しかし、レース初日に転倒し、その後修復したものの200km/h以上で車両の横揺れが発生し、記録更新とはなりませんでした。

EVバイクプロジェクトチームは、昨年の評価とレースを振り返り、EV-01Aの大きな課題として2点を抽出しました。1点目は『車両の安定性の低さ』、 2点目は『車両のコントロール性の悪さ』です。

先ず、車両安定性についてです。開発中もこの問題に悩み、試行錯誤の末、舗装路の上では250km/hでも大きく揺れない事を確認してレース本番に臨んだのですが、レース本番でも発生してしまいました。この車両安定性という問題は非常に根が深く厄介なものであるという事が分かってきました。レース終了後、いろいろな文献を調べたり、有識者の方々に話を伺いましたが、様々な要因が複合的に絡み合う現象であり、何か一部が悪いという訳ではないという事です。(路面状況、風、車両剛性、タイヤなど)その為、昨年12月に再度、(一財)日本自動車研究所様のテストコースを借用して評価を実施し、要因の絞り込みを行いました。
主な試験項目、目的、結果は以下の通りです。

EVバイクプロジェクト~vol.39  その5

EVバイクプロジェクト~vol.39  その6

また、上記評価を実施するにあたり、新しい計測器を追加しました。一つ目は『ポテンショメータ』と呼ばれる計測器を使い、ハンドルの舵角を計測します。二つ目は『ひずみゲージ』を使い、ライダーがハンドルを操作する操舵力を計測します。三つ目は今までは一つだった『ジャイロセンサー』を2つ追加し、前輪・フレーム・後輪それぞれの動きを計測します。 

EVバイクプロジェクト~vol.39  その9

EVバイクプロジェクト~vol.39  その7

次に車両のコントロール性の悪さについてです。 
EV-01Aは電動バイククラスの世界記録更新を目指し、レギュレーション範囲内で目いっぱいのバッテリを積んでいます。その為、車両重量が370kgも有り、市販車と比べて格段に重い車両になっています。また、バッテリを多く積むために、ライディングポジションも決して良いものではありません。結果、車両のコントロール性が悪くなり、ボンネビルの塩の上ではとても扱えない車両になってしまいました。
EVバイクプロジェクト~vol.39  その10

2017年は上記二つの課題を解決すべく、現在Newマシンの車両レイアウトを検討中です。まだ検討中なので、お見せする事はできませんが、キーワードは『軽量化』と『重量バランス』です。軽量化はいかに性能を落とさずバッテリを軽量化できるか、バランスは車両前後の重量分担比やライダーポジションを見直し最適化できるかです。

今年もやることが盛りだくさんです。7月末のアメリカ発送までに何とか、上記の課題を克服したマシンを開発するつもりですので、関連会社の皆様、モビテック関連部署の皆様、本年も引き続き御協力をお願い申し上げます。

<お知らせ>
Vol.25で紹介致しました風洞試験の様子が川重テクノロジー(株)様のWebマガジンに紹介されました。
川崎重工(株)様のNinja H2Rと並んで紹介されております。
http://www.kawaju.co.jp/techno-wm/showroom/47-1.html

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